2021年 06月 30日
CephaloMetrics AtoZ v.21をM1で使用。
CephaloMetrics AtoZ v.21をM1で使用できます。AtoZをApple 64ビット対応と新OS Mac OS11対応、Silicon M1対応。
開発に約1年半ほどかかりました。プログラムのほとんどを書き換えています。
下記は最新のM1チップ搭載のApple iMac 上で動作中のCephaloMetrics AtoZ v.21です。
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# by yukimune3 | 2021-06-30 11:39 | 矯正歯科
2021年 06月 27日
Pultec EQP-500X
Pultec EQP-500Xの調整です。音楽レコーディングの世界では有名なビンテージ機材が数多くあります。中でもイコライザーで有名な真空管式のPultec EQP1Aはとても有名です。UTCインプット、インターステージ、ピアレスアウトプット、電源トランス、4つのトランスと12AX7,12BH7,6X4の真空管のアンプです。その復刻版が近年デビューしましたが、500シリーズラックもリリースされました。ビンテージバージョンも真空管ではないAPI2520オペアンプタイプもありました。
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日本では販売している代理店がないため、アメリカの通販会社から購入しました。500シリーズは電源や入出力のランチボックスなどがないと使えません。最近目にするルパード・ニーブさんの名前をつけたランチボックスも一緒に輸入しました。
まず接続して音を出してみて感じたことは、すこしモコーっとしているな。でした。
中を開けてみると抵抗がMIL規格のR60シリーズでした。コンデンサーもニチコンが入っていましたので、それぞれ交換を行いました。
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中に入っている抵抗はVishey MIL規格DALE CMF60シリーズです。この抵抗は抵抗値が数字で描かれたローズ茶色です。精度は高いのですが、音質は抜けの悪い音だと思います。人によっていろいろ感じ方はあると思うのですが、私は好きになれない音質です。同じ会社VisheyのカラーバーのRN60に交換します。コンデンサーもニチコンの音質はどうも好きではありません。これもBC、もともとのフィリップス製に交換します。
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交換したボードです。
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付属のAPI2520オペアンプ(上写真、真中の黒い四角いアンプ)も交換したいのですが、足の長さが合わないため、脚長のオペアンプを組み立てないと交換できません。
出来上がった音は、納得のいく音となりました。

ところで、Pultec EQP-500Xは何に使うのかを説明していませんでした。これはイコライザー、音質を変更するために使用します。ベースの音を太くしたり、ボーカルの音やドラムの音など前に出したりとか色々使います。このイコライザーはロー周波数をブースト(増幅)とアッテネート(減衰)を同時に行うことで何とも表現できない音を作ることができます。高い周波数もアッテネートできまますが、ミッドレンジはまた別のアンプがあるのでそちらで調整することができます。

このアンプPultec EQP-500Xは、業務用なので、民生用のオーディオに使っても効果的です。低域のベースやドラムキックが引っ込んでミックスされた音源をリアルに蘇らせることもできます。しかし録音の悪い場合はやはりそれ相応の音でしょうか。

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500シリーズはもともとはAPIのイコライザーやコンプレッサーのラックです。サイズもコンパクトなうえ取扱も便利なので近年各社が500シリーズのユニットを発売しています。




# by yukimune3 | 2021-06-27 13:33 | レコーディング
2021年 05月 07日
WARM WA-47 tube microphone vs Telefunken U47 original
WARM WA47 とTELEFUNKEN U47 (vintage original )の音質比較。
皆さんも興味があると思いますが、最近発売されたWARM WA-47について第2弾として詳しく迫っていきたいと思います。下の写真は左がWARM WA-47、右側がTELEFUNKEN (vintage original )U47です。ヘッドのメッシュの形状が違っていてWA-47はトップがフラットになっています。指向性の切り替えがWA-47はマイク本体にはありません。U47は無指向性と単一指向性に変更するスイッチがカプセルの首のところにあります。WA-47はノイマンM49やAKG C12のように電源部分に指向切り替えの電圧調整のつまみが付いています。WARM WA-47の電源は中国製です。数千円で購入できる電源なのでドイツのT.Boneというサイトから4台ほど購入しました。AKG A12の電源用にネットを検索していたら、たまたま改造して使えそうなこの電源をゲットしていました。WARM WA-47を買った時、ケースが黒塗りだけが違う同じ電源がついてきた時は少しびっくりでした。

Sound quality comparison, WARM WA47 vs TELEFUNKEN U47 (vintage original ).
As I'm sure you're all interested in, I'd like to take a closer look at the recently released WARM WA-47 in this second installment. The photo below shows the WARM WA-47 on the left and the TELEFUNKEN (vintage original) U47 on the right. The WA-47 has a flat top with a different mesh shape on the head.
The WA-47 does not have a directional switch on the mic itself, the U47 has a switch on the neck of the capsule to change between omnidirectional and unidirectional. The power supply for the WA-47 is made in China. The power supply for the WARM WA-47 is made in China, and I bought about four of them from a German website called T.Bone. When I bought the WARM WA-47, I was a little surprised to find the same power supply with a different black case.
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NEVE 1084ヘッドアンプの上に電源です。右側からTelefunken U47用オリジナルのN47です。黒いケースがWARM WA-47付属の中国製電源、グレーはドイツT,Boneから購入した同じ仕様の中国製電源(今回内部を大幅に改良しています。)一番左がTelefunken U47用にドイツの業者から購入した彼のオリジナル電源です。

This is the power supply above the NEVE 1084 head amp. The original N47 for Telefunken U47 from the right side. The black case is the Chinese power supply that came with the WARM WA-47, and the gray is a Chinese power supply with the same specs that I bought from T,Bone in Germany (I made some major improvements to the internals this time). On the far left is his original power supply for the Telefunken U47, purchased from a German supplier.
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前回ブログで紹介した不良のカプセルから新しいカプセルと交換していただいたWARM WA47の内部、

The inside of the WARM WA47, which was replaced with a new capsule from the defective capsule I mentioned in my last blog.
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100uFのコンデンサーとGEの5スターの付いていたロシア製のタングソルから1953年製5751チューブに交換しています。

I replaced from the Russian Tung Sol 5751 to GE 5751 (5-stars) tube in 1953.
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コンデンサーマイクで大切なポイントは、マイクカプセル、真空管、トランスとマイク電源です。カプセルはNEUMANNのM7かK47オリジナルがベストです。多分50ドル程度のカプセルではないかと思います?このマイクで使っているコンデンサーはルビコンなので手持ちのBCのコンデンサーに1本だけ交換しました。

The important points for a condenser mic are the mic capsule, tube, transformer and mic power supply. The best capsule is a NEUMANN M7 or K47 original. I think the capsule that comes with it is probably about $50? The condenser used in this mic is a Rubicon so I replaced one with a BC condenser I have.
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このマイクのトランスはAMIというアメリカのメーカーのトランスです。コアがオリジナルに近づけていると言われているトランスです。多分WARM社はAMIという会社に丸投げで作らせているのかもしれません?

The transformer for this microphone is from an American manufacturer called AMI. The core of this transformer is said to be close to the original. Maybe WARM is throwing the whole thing to AMI company to have it made?
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下の写真は改良した電源です。部品はほとんど中国製だと思います。コンデンサーや抵抗やスイッチ、コネクターなど変えられるものは交換しました。コンデンサーはスプラグ社製に、スプラグ社製ですがニチコンなどの国産かも知れません。抵抗はビシェイに変えています。マイクコネクターはスイッチクラフト社製、スイッチは国産のものに。
The picture below shows the improved power supply. I think most of the parts are made in China. I replaced the capacitors, resistors, switches, connectors, and other parts that could be changed. The capacitors are made by Sprague, but they may be made in Japan by Nichicon. The resistors were changed to Vishay. The microphone connector is made by Switchcraft, and the switch is made in Japan.
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この12接点のスイッチは指向性切替の電圧調整です。57Kの抵抗8本とロータリースイッチを交換しました。
This 12-contact rotary switch is used to adjust the voltage for directional switching; I replaced the rotary switch with eight 57K resistors.

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音的にどのように変化したかということですが、結論から思っていた通り電源の影響はとても大きいです。マイク本体の真空管はさほど違いがないかもしれません。もともと付いているタングソルの質が高いと思います。WARM社のYOUTUBEではいい音でデモしてます。私はYOUTUBEで視聴して購入したのですが、買ってみたらあんな音は出ません。パワーサプライ電源を変えて、真空管を変えて、マイクヘッドアンプのイコライザーでローブーストとハイの減衰をしてオリジナルのU47に近づきました。U47オリジナルはやはり次元がちがいました。音に品格があるように思います。あくまで私見ですので違う意見もあろうかと思います。

As I expected from the conclusion, the power supply has a very big influence on the sound. The tubes in the mic itself may not make much of a difference. I think the quality of the original Tung Sol is high. WARM has a good sound demo on YOUTUBE. I bought it after watching it on YOUTUBE, but it doesn't sound like that when I bought it. I changed the power supply, the tubes, and the equalizer on the mic head amp to boost the lows and attenuate the highs to get the original U47. The original U47 had a different dimension to it, and the sound was more dignified. This is just my opinion and I'm sure you may have a different opinion.


# by yukimune3 | 2021-05-07 12:00 | レコーディング
2021年 05月 05日
写真家 水谷内健次の軌跡 1967-2021
「写真家 水谷内健次の軌跡 1967-2021」が福井県立美術館で開催されています。
期間は4月23日から5月30日です。 連休の最終日に観に行きました。
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作品は1967年から、現在までと永い期間ですが、テーマ別に素晴らしい作品が展示されています。
NHKの写真の仕事もされておられました。社会ドキュメント作品も展示されています。
若狭や越前の海、人々、銀塩写真(B&W, カラー)がいっぱい。「金歯風」というシリーズは県立美術館に所蔵(購入されている)されているそうです。

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写真家 水谷内健次氏

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水谷内健次氏と記念撮影させていただきました。

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素晴らしい写真、ありがとうございます。福井の写真家として土田ヒロミ氏と水谷内健次氏が有名です。

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とても優しく作品について説明してくださいました。

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福井県立美術館ではウッドワン美術館の所蔵展が同時開催されています。






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# by yukimune3 | 2021-05-05 16:30 | 写真
2021年 04月 07日
WARM WA47 Microphone
Warm社のWA47について、感想を載せます。日本の代理店のサウンドハウスさんから購入しました。
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到着してサウンドチェック。オリジナルのTELEFUNKENN U47と比較してチェックしてみました。
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サウンドはまずまずでしたが、どうもカプセルの片面が接触するようなノイズが入ります。
傾けると音がボコボコいいます。少し振っても音がします。これだとドラムのキックの振動などで使えないなーと。。。。。
そこでサウンドハウスさんに事情を言ってみてもらうことにしました。
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なかなかカッコはいいですね。ヘッド部分のメッシュが仕上げが綺麗です。
下はテレフンケンのオリジナルU47Vintageです。70年前のマイクです。
再発売のUSAではありません。TELEFUNKENNのブランドを買い取って製造されているようです。
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マイクの電源は左からU47用ドイツ製の電源、WARM WA47用電源(黒)、オリジナルのN47電源。
マイクアンプはNEVE1084を使用しました。単体のユニットはオリジナル1073です。
音と使いやすさでは1084がいいですね。イコライザー回路の基盤が1枚多く入っています。
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数週間後、異常なしの連絡をいただいたので、返送していただきました。
ところが、到着後サウンドチェックをしたのですが、以前よりノイジーでした。早速連絡し、結局症状を録音しておくることになったのですが、
ビデオをセットし色々準備して、翌日に音出しを行なったところノイズが少し小さくなっています。ウーム?はてなと。
そこでマイクのカプセルを分解して見たところ。
フィルムがたるんでいます。私の会社の湿度は50%以下ですのでフイルムが少しは張るのでノイズが少なくなったということで、理解しました。
輸送中など湿度によってもっと弛むとノイジーになるようです。

弛んでいるフィルム(下の写真)
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反対側のフイルムは正常です。(下の写真)
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内部もチェックしてみました。パーツはとてもコンパクトにまとめられ、チューブはロシア製タングソルX7の高信頼管です。

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マイクはカプセルとチューブとトランスが大事です。
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アメリカのWARM社にカプセルの写真をメールしたところ、カプセル交換と翌日返事が来ました。
サウンドハウスさんはまだ返事が来ません。
ところで、このWA47マイクの電源は中国製でした。
去年ヨーロッパのt-boneという通販からAKG 12A用に同じものを4台取り寄せました。
お値段が5000円程度でしたので、中の部品を交換して使ってみようかなと買ったのですが、まるっきり同じ電源です。
t-boneでもオリジナルのマイクを安く販売していますが、中身は同じレベルかなと思います。



# by yukimune3 | 2021-04-07 12:18 | レコーディング