2021年 04月 07日
WARM WA47 Microphone
Warm社のWA47について、感想を載せます。日本の代理店のサウンドハウスさんから購入しました。
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到着してサウンドチェック。オリジナルのTELEFUNKENN U47と比較してチェックしてみました。
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サウンドはまずまずでしたが、どうもカプセルの片面が接触するようなノイズが入ります。
傾けると音がボコボコいいます。少し振っても音がします。これだとドラムのキックの振動などで使えないなーと。。。。。
そこでサウンドハウスさんに事情を言ってみてもらうことにしました。
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なかなかカッコはいいですね。ヘッド部分のメッシュが仕上げが綺麗です。
下はテレフンケンのオリジナルU47Vintageです。70年前のマイクです。
再発売のUSAではありません。TELEFUNKENNのブランドを買い取って製造されているようです。
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マイクの電源は左からU47用ドイツ製の電源、WARM WA47用電源(黒)、オリジナルのN47電源。
マイクアンプはNEVE1084を使用しました。単体のユニットはオリジナル1073です。
音と使いやすさでは1084がいいですね。イコライザー回路の基盤が1枚多く入っています。
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数週間後、異常なしの連絡をいただいたので、返送していただきました。
ところが、到着後サウンドチェックをしたのですが、以前よりノイジーでした。早速連絡し、結局症状を録音しておくることになったのですが、
ビデオをセットし色々準備して、翌日に音出しを行なったところノイズが少し小さくなっています。ウーム?はてなと。
そこでマイクのカプセルを分解して見たところ。
フィルムがたるんでいます。私の会社の湿度は50%以下ですのでフイルムが少しは張るのでノイズが少なくなったということで、理解しました。
輸送中など湿度によってもっと弛むとノイジーになるようです。

弛んでいるフィルム(下の写真)
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反対側のフイルムは正常です。(下の写真)
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内部もチェックしてみました。パーツはとてもコンパクトにまとめられ、チューブはロシア製タングソルX7の高信頼管です。

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マイクはカプセルとチューブとトランスが大事です。
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アメリカのWARM社にカプセルの写真をメールしたところ、カプセル交換と翌日返事が来ました。
サウンドハウスさんはまだ返事が来ません。
ところで、このWA47マイクの電源は中国製でした。
去年ヨーロッパのt-boneという通販からAKG 12A用に同じものを4台取り寄せました。
お値段が5000円程度でしたので、中の部品を交換して使ってみようかなと買ったのですが、まるっきり同じ電源です。
t-boneでもオリジナルのマイクを安く販売していますが、中身は同じレベルかなと思います。



by yukimune3 | 2021-04-07 12:18 | レコーディング


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