2021年 02月 20日
Neumann U67
NEUMANN U67の内部
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レコーディングに使うU67ビンテージ真空管マイクの内部です。音はワイドレンジで何でも使えますよみたいなマイクです。アコースティックギターに使ったり、ライブ録音で塩次伸二さんのギターアンプに使ったりしました。U87と比べてはっきりとした音でスピード感があります。U87も初期のU67と同じマイクコネクターのタイプはおとなしめですが、U87Aiになってからは馬力もありボーカルにも使えるいいマイクだと思います。

最近、U47とかのビンテージマイクがマーケットからなくなってしまい、U67あたりがたまに高値で出ています。AKG C12はとっくの昔になくなってしまい。その昔だとAKG C24 stereoあたりが出ていた時もありました。U47はぼちぼち数年前まではありましたが、現在ではほとんど売りに出されることはありません。ましてオリジナルのELAM250や251はC12と同じくらいマーケットに出てきませんでした。M49とM50も最近ではほとんど出てきません。
そのかわり、いろいろなメーカーからU47やELAM251,U67のコピーモデルが出てきています。その走りとなったのはTELEFUNKEN USAが20年ほど前に出したTELEFUNKEN U47ですね。アメリカの会社がTELEFUNKENの名前を購入して製作したと聞いたことがあります。USAのTELEFUNKEN U47も当時はVF14のメタルチューブを使用していたので似通った音だったと思います。私もVF14を2回購入しましたが、最初に購入したのは偽物だったので数年後に球が焼けてしまいました。14にはEF14,UF14と電圧が低いタイプがあるので安いそれらの球をプリントし直して販売していた偽物でした。高い買い物です。USAのTELEFUNKEN U47もEF14を使ったバージョンも後に出していました。現在の使用している球はVF14K(750USD)です。オリジナルは3000USD以上の価格です。

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抵抗もコンデンサーもオリジナルです。古いパーツは貫禄がありますね。
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真空管はテレフンケンEF806sが標準でついていました。
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マイクカプセルとトランスと真空管、そして電源がマイクの要です。

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オリジナルのマイクケース。年季が入っています。チューブを押さえるバネはりがねが紛失しています。
もう一台のU67は真空管押さえのはりがねが付いています。2台のU67を所有しています。


by yukimune3 | 2021-02-20 10:12 | レコーディング


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