2012年 11月 03日
Martin Guitar マーチン ギター
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 今日はお休みなので、ギターを弾いてみようと思って弾き始めたのですが、マーチンだけ並べて記念写真でもと思い撮影してみました。マーチンギター、長い年月のうちに増えました。( Martin GuitarD-18, D-21, D-28, D-45, 00-28, 000-45)
 なかなか手に入らないモデルも多いので、もし興味のある方は下の More それから.... をクリックしてお寄りください。




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 D-28 HW Hank Williams  左がハンクウイリアムズD-28、1998年。150本限定。サイドバック(ギター本体の側面と裏の板)はハカランダ柾目です。アディロンダックの音の良さが認識される前だったので、シトカスプルースがトップ(ギターの本体の表板、ギターの音色はこの材質や厚さ等によって相当決定されると言われています。)に使用されています。マーチン社は2000年過ぎる頃からトップにアディロンダックスプルースをハイクラスの限定等に使用しています。アディロンダックスプルースは戦前、特に1940年頃まで使用されましたが、その後はほとんどがシトカスプルースやイングルマンスプルースがトップに使用されてきました。

 ハンク・ウイリアムズが実際に使用していた2つのD-28の1つは加藤和彦さんが所有していましたが、現在ネットで1600万円で売りに出されています。もう1つのD-28はニール・ヤングに渡り、録音やステージで使用されています。2013年に発売されたMartin D-28 Authentic 1941 (アディロンダックトップ、マダカスカル・ローズウッド)は殆どハンク・ウイリアムズの使用していたD-28の仕様に近いのではないかと思います。音は違うでしょうけど?(2014.2.10追加)

 D-21  右がD−21、1968年サイド・バックはハカランダ柾目、オールドギターです。トップはシトカスプルースです。ネックの指板もハカランダです。D-18とD-28の中間的なモデルですが、1955年から1969年までの間に2933本製造されました。1970年前までしか製造されなかったのでバックはハカランダです。 後の2000年にジムクローチモデルで限定で138本製作されました。

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 0-28  左の0−28は1876年製?です。トップはアディロンダック、サイドバックはハカランダ柾目、まだマーチン1世が生きていた頃の年代のギターです。トーレスのギターとサイズも同じくらいです。ギターの下になっているのがコフィン(棺桶)と言われる木製のギターケースです。

000-45B  右は000-45。トップはシトカスプルース、サイドバックはハカランダ柾目。000-45は戦前、戦後を通じて生産本数(341本)が非常に少ないモデルです。ハカランダの000-45だと戦前の264本と戦後は数えるほどです。エリッククラプトンも戦前の000-28をアバロン貝で000-41に改造したマーチンを最初使用したと思います?。


 000-45 Brazilian rosewood Telefunken U-47

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 D-45B Tree of Life  左はD-45のツリーオブライフ。トップはアディロンダックスプルース。バック・サイドはレートグロースのハカランダ。クロサワ楽器さんが6本だけマーチン社にオーダーした当時、最高スペックのD-45です。全ての点で最高のギターです。一度チューニングすると殆ど狂いません。ネックもしっかりしていています。特に表板のアディロンダックは最高級です。当時丸太でマーチン社が購入したアディロンです。

 CS-D-28-12 右はカスタムショップCS-D-28-12、2012年125本限定です。トップはアディロンダック、バックサイドはマーチン社が初めてD-28に使用したメキシコのココボロ材。塗装は薄めでにかわ接着と、カスタムショップ部門が製造した限定モデルです。時間とともに音がどのように変わるかが楽しみです。このギターのケースが黒色、刺繍入り、表面が変わっていてそれに結構重いです。中にはギターの形の刺繍のされた当て布も入っています。ギターと同じくらいケースも新鮮なデザインです。私のブログ Martin D-28 Cocobolo に詳しく紹介しています。


 CS-D-28-12、2012 Neumann M-49

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 D-18 Vintage  左は1948年製のD-18ビンテージです。トップはシトカスプルースですが、アディロンダックに近い響きのある音です。サイドバックはマホガニー。とても程度のいいビンテージギターです。


 D-18 (1948) Telefunken U-47 アイシャルビーリリースト、河合さんです。


 D-18(1948)デジカメで撮影 わたしの一番好きなD-18を弾いている中村さん。ギター(学生時代はプロでお仕事)もゴルフ(シングル)も上手い方です。

 D-18S 12 flet  右はD-18S、12フレットのマーチンSタイプです。こちらもサイドバックはマホガニー。1970年代なのでトップのスプルース材質が弱くクラックがでましたが、修理しました。

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 D-28 左は1971年のD-28、右は1990年のD-28、両方ともシトカスプルースのトップ、バックサイドはインディアンローズウッドです。1990年のD-28のトップはイングルマン・スプルースかもしれません、とても目が詰まっています。ネックですがどちらもアジャスタブルのロッドではないので全体的にしっかりした感じがあります。
 この1971年モデルは新婚旅行に行ったときニューヨークのGuitar Buy*で購入しました。通りの反対側の楽器店でGibsonのF-5フラットマンドリンを強く勧められたのですがお値段が4000ドルだったので悩みました。今思えばF-5マンドリンを買っておくべきでした。残念。(*49丁目、現在お店はありません。)

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 D-18 Authentic 1937 手前のサンバーストは2010年製のD-18 Authentic1937です。トップはアディロンダック スプルース、サイドバックはマホガニーです。戦前の1937年製のD-18を当時の製法で忠実に再現しているモデルです。D-18 1948年製と良く似た音がします。ニカワ接着、T-Barネックなど当時と同じ仕様です。

 D-28CWB Clarence White  奥のサウンドホールの大きく開いているのがD-28 CWB、2003年150本限定クラレンスホワイトモデルです。トップはアディロンダック、ヘリンボーン模様、サイド・バックはハカランダです。CWモデルはハカランダ以外に400本ほどローズウッドのバックでも製造されています。元々はクラレンスホワイトが使用していたD-28を彼の死後、トニーライスが引き継いで使用しているマーチンのモデルです。D-28ですが、サウンドホールが大きく開いていてネックにはポジションマークが無いなど少し特徴のあるギターなので最初からこのモデルを買う人は少ないと思います。D-28を何本か持つと欲しくなるモデルです。


 D-18 Authentic1937 Telefunken U-47


 D-28 CWB 2003 Telefunken U-47


2013年に発売されたMartin D-28 Authentic 1941 も追加しています。

P.S.  今度、マーチンに関する本の特集でもしてみようかと思います。いろんな本があります。

(撮影はSONY α5Nー レンズ:Contax Distagon 18mmです。)

by yukimune3 | 2012-11-03 17:20 | ギター


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